柄の願い

観世水

とどまらず、澄んでゆく日々を。

01

由来

渦を巻き、折り返しながら流れる水を描いた柄です。水は止まらず、よどまず、ものを運び、洗い清めてゆきます。人はこの形に、流れつづけ、そのたびに新しくなる暮らしを願ってきました。能にゆかりのある柄として、芸事に親しむ人にも好まれてきたといわれます。

02

帯の上では

帯の上では、地一面にやわらかな渦を描いたり、長い曲線の縞になって横切ったりします。青に朱と緑と金で波打つ一枚、生成りに桃と朱と金で渦を巻く一枚、生成りに朱と緑の曲線が流れる一枚。

03

贈るなら

新しい土地や仕事へ向かう人、節目を迎える人に贈られてきました。芸事や学びを続ける人にも、静かに似合う柄です。

持ち帰る言葉

観世水(かんぜみず)

能の観世流に由来する名です。観世家がこの水の文様を用いたことから、と伝えられています。