柄の願い

物語 · 柄の手引き

柄の願い

着物に織り込まれた柄には、ひとつひとつ意味がある。祖母はそう言っていました。小さな願いが、布の中にたたまれている、と。ここにある一枚を選ぶとき、選んでいるのは、色やかたちだけではありません。贈る願いを、選んでいます。

ここでよく出会う柄と、人が長く託してきた願いを並べます。

このうち十四の柄は、ぬりえの本にもなっています。英語版 The Wishes Woven In(Amazon・ペーパーバック)と、日本語版 『こころに、願いを。 きもの文様のぬりえ』(Amazon.co.jp・A4・¥1,320)。


鶴 つる

長い命と、変わらない縁を願って。
鶴は千年を生きるといわれ、生涯ひとつの相手と連れ添います。だから、長寿と、変わらない愛の両方を運びます。結婚や記念日に。長く健やかにいてほしい人へ。この柄の品を見る →

青海波 せいがいは

終わりのない平安と、幸いを願って。
波が重なり、水平線まで繰り返します。何度でも戻ってくる静けさ、尽きることのない幸い。日本でもっとも古い柄のひとつです。この柄の品を見る →
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亀甲 きっこう

長い命と、静かな守りを願って。
万年を生きるといわれた亀の、六角形の甲羅。こらえる力と、包んで守る力の柄です。長く続く日々が、守られていますように。この柄の品を見る →
プリントで:アートプリント · 額装

扇 / 末広 すえひろ

末に向かって、広がっていく未来を願って。
扇は、狭い要から大きく開きます。末広がり。少しずつ栄えていく日々と、先へ開いていく道への願い。祝いの席で贈られてきました。この柄の品を見る →
プリントで:アートプリント · 額装

梅 うめ

希望と、まっさきに咲く勇気を願って。
梅は、枝に雪が残るうちに花をつけます。どの花より先に咲く花です。こらえる力と、寒さのなかにも届く希望を。この柄の品を見る →
プリントで:アートプリント · 額装

鴛鴦 おしどり

寄り添うふたりに、続いていく愛を願って。
鴛鴦は、生涯ひとつの相手と過ごすと信じられてきました。ほどけない縁、温かいまま続く結びつきへの願いです。この柄の品を見る →

宝船 たからぶね

幸いが、こちらへ来ることを願って。
宝と福を積んで入ってくる船。豊かさが、こちらへ向かってくること。新しいはじまりに向かう人へ。この柄の品を見る →

松 まつ

どの冬も、緑のままでいる強さを願って。
松は一年じゅう色を変えず、雪の下でも緑を保ちます。こらえること、変わらないこと、長く揺るがない日々。揺るがずにいてほしい人へ。この柄の品を見る →

流水 りゅうすい

動きつづけ、あらたまる日々を願って。
水は止まらず、淀みません。運び、洗い流します。流れて、なじんで、また始まる日々への願い。この柄の品を見る →

結び むすび

ふたつの縁を、つなぐことを願って。
結ぶとは、つなぐこと。人と人、運と運、約束と約束。ほどけない絆と、わたしたちを支えてくれるつながりへの願いです。この柄の品を見る →


どれも一点もの。手作り品です。一度織られ、締められ、しまわれていた布を、手で仕立て直しています。ひとつ選ぶことは、その願いを、大切な人へ渡すこと。おくりものを見る → · KnitCafe について →