柄の願い

八橋

遠い道を無事に渡り、大切な人のもとへ帰れますように。

旅と帰り →

01

由来

八橋は、幅の狭い橋板を何枚も、折れ折れに継いで架けた橋の柄です。名は三河の八橋にちなみ、そこでは川が蜘蛛の足のように分かれて八つの橋が架けられ、沢は杜若の名所としても知られました。『伊勢物語』では、そこで休んだ男が「かきつばた」の五文字を句の頭に置いて歌を詠むよう求められ、はるばる来た道のりと、遠くに残してきた人を思う歌を詠みます。そこから、折れ曲がる橋には杜若が添えられることが多くなりました。

02

帯の上では

帯の上では、流水に架かる板の橋と、そのそばに咲く杜若として織り出されます。同じ景色は、金の蒔絵の硯箱や、屏風の絵にもなってきました。水色の地に、杜若のそばを藍の板の橋が渡り、菊と流水が寄り添う一枚。

03

贈るなら

見送りや、遠くへ移り住む人、離れて暮らす人への便りに。遠く離れていても思い、また会いたい人へ。

持ち帰る言葉

蜘蛛手(くもで)

蜘蛛の足のように、川がいくつにも分かれて流れるさまです。八橋の川がそうでした。

二つの問い

八橋の柄にはどんな意味がありますか。

遠い道を無事に渡り、大切な人のもとへ帰れますように。見送りや、遠くへ移り住む人、離れて暮らす人への便りに。

八橋の柄はどこから来ましたか。

八橋は、幅の狭い橋板を何枚も、折れ折れに継いで架けた橋の柄です。名は三河の八橋にちなみ、そこでは川が蜘蛛の足のように分かれて八つの橋が架けられ、沢は杜若の名所としても知られました。