
01
由来
中ほどを太くした三本の線を斜めに交わらせて菱をつくり、その中に四枚の花びらの花菱を収めた柄です。宮中の装束に用いられた三重襷(みえだすき)によく似ていて、その変化した形と考えられています。名は平安時代の歌人の名に由来し、能でこの柄の衣が用いられたことから広まったといわれます。業平格子とも呼ばれます。
02
帯の上では
能では、亡き人の形見の衣に見立てて着る長絹(ちょうけん)という装束に、この柄がつけられてきました。宮中の装束で、三重襷が夏の直衣の決まった柄だったことから選ばれたと考えられています。江戸時代の後期には、ある歌舞伎役者が好んで用い、浴衣の新しい柄として大いにはやりました。
03
贈るなら
遠く離れても、長く心にある人へ。会えない時間をこえて続く、友情や想いに。
持ち帰る言葉
形見(かたみ)
亡くなった人や別れた人が残したもの。その人をしのぶよすがとなるものです。
二つの問い
業平菱の柄にはどんな願いを託せますか。
離れていても、想いが交わって花ひらきますように。遠く離れても、長く心にある人へ。
業平菱の柄はどこから来ましたか。
中ほどを太くした三本の線を斜めに交わらせて菱をつくり、その中に四枚の花びらの花菱を収めた柄です。宮中の装束に用いられた三重襷(みえだすき)によく似ていて、その変化した形と考えられています。


