柄の願い

立涌

よいことが、湧き立つように。

01

由来

二本の波線が、ふくらんではすぼまりながら上へと伸びる柄です。地面から立ちのぼる湯気や霞のように見えることから、吉いことが湧き上がる形と読まれてきました。宮中の装束に用いられてきた、古くからの柄のひとつです。ふくらみの中に雲や波や花を入れることが多く、何を抱くかで名が変わります。

02

帯の上では

着物や帯の上では、長い縦の線になって流れ、ふくらみの中に雲(雲立涌)や藤を抱くことがあります。その雲は、ひとつの柄としても描かれてきました。ここでは生成りと金の帯の上で、松と梅のあいだに雲がたなびきます。

03

贈るなら

昇進や開業、これからも上へ伸びていってほしい始まりに。敬う人への、静かで改まった贈り物にも。